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月日は百代の過客にして、行きかふ年もまた旅人なり


つ れづれなるまゝに、日くらし、硯にむかひて、心に移りゆくよしなし事を、そこはかとなく書きつくれば、あやしうこそものぐるほしけれ。
by anydaisuki
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目的とプロセス




「父親を見ていてもそう思う。
・・・(中略)・・・『公園に花見に行こう』と言うと、考える事はどこの公園に、どの道を通って行き、昼食はどこでとるかなどである。公園に向かう途中の車内での会話を楽しむことに興味はない。」
(ap bank Column by Kazutoshi Sakurai Vol.4)

私の場合、プロセスを楽しみたいために目的を意識するけれども、しかし、いざプロセスにおいても目的に意識の焦点があるがためにプロセスを十分に楽しめない、というアイロニカルな状況に陥ってしまうことが多い。

花見の例えで言うなら、
「花見に向かう車の中ではやっぱケツメイシの”さくら”だろ」
などと考えて、車内の”いかにも”的な雰囲気を思い浮かべながらMDを作ったり、あるいは
「花見といえば団子だろ、どっかおいしい店ないか、Tokai Walkerでも買って調べてみるか」
などとお目当ての店にターゲットを絞る。

でも、実際に花見に繰り出す段になると、車内での会話が盛り上がって、でも話半分でせっかく作ったMDも聴いてほしいなー、なんて考えたりして。そして、花見してる最中も花を愛でながらも団子屋のことが気になったりして。

つまりは、その瞬間の前後の事に気を取られて、肝心の今この時をちゃんと楽しめてないっていうか。

♪目的よりも プロセスによって 歴史は塗り変えてきたらしい~
(CRAZY LOVE/MY LITTLE LOVER)

そう、花見に行った後に思い出すのは、MDを作ったり店を調べたりしたことじゃなく、車の中での会話や桜の花の美しさ。
わかっちゃいるんだけどね~・・・

by anydaisuki | 2005-12-26 01:03 | よしなしごと
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