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イントロのベースが心地よい。"All by myself"のイントロの一瞬や”蜃気楼”のイントロを想起させる。 サビの”Knock Knock"、これはもちろん「ドア」をノックしているのだろう。 その「ドア」というフレーズ、このアルバムには随所にちりばめられている。 「僕は感謝を告げて 車のドアを開いて 助手席に座り また礼を言う」(#3 未来) 「そのドアを開けてくれ そのドアを開けてくれ」(#10 Door) そしてそのドアを開けると・・・続きは先に取っておこう。 いずれにせよ、このアルバムは「ドア」を象徴としてグルグル回っている。 ・・・「象徴」といえば、Mr.Children最初の、と言っていいコンセプトアルバム「深海」。このアルバムでは、「シーラカンス」という記号に愛や夢や希望といった観念を乗せて痛いくらいにアナログな音を鳴らしてた。 翻ってこのAl、自分の中をどんどん掘り下げて行ってシーラカンスに出会うんじゃない。目の前にあるドア、それは既にその先を開けてしまったものかもしれないし、その先には未知の世界が広がっているのかもしれない。 でも、どんな価値がドアの先にあるにせよ、扉は目の前に厳然と存在する。そして、少なくとも時間軸のベクトルは未来へと向かおうとしている。その一点だけ取ってもこのAlは深海のそれと対照をなしている。 (photo)”knock! knock!”と私の部屋のドアを叩くこーすけ。ドアを開くと、決まって次の日は二日酔い。彼こそが実は「Monster」なのかもしれない。
by anydaisuki
| 2005-10-09 13:20
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