月日は百代の過客にして、行きかふ年もまた旅人なり


つ れづれなるまゝに、日くらし、硯にむかひて、心に移りゆくよしなし事を、そこはかとなく書きつくれば、あやしうこそものぐるほしけれ。
by anydaisuki
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ロールプレイ

Aは、自分でもよく理解できない用件にもがいていた。Aの知力不足に加えて、そもそもその用件を取り巻く状況そのものがまったく呑み込めていなかったことが更に拍車を掛けた。だがそうこうするうちになんとか答えを見つけたAは、その用件を依頼してきたBへ回答しようと、目の前の電話に割り当てられている庶務担当への短縮ボタンを押した。
X「はい、庶務です。」
A「すみません、営業のAです。Bさんはみえますか?」
X「あー、、、、お前はBの彼氏だろ!」
A「えっ・・・」
X「お前は誰だ」
A「Aですが」
X「Bの彼氏だろ」
A「いやっ、・・・とんでもない」
X「おい、B、彼氏からだぞ」
B「もしもし、すみません、Bです。」
・・・
そもそもBの彼氏でもなんでもなく、”X”が何者であるかも知らないAは、まったくの不意打ちをくらってしまいショックを隠しきれずにいた。Bに頼まれた用件の処理で頭がいっぱいであったAは打ちつけられたことで混乱し、取り乱しそうになった。いや、正確に言えば、Aは目の前に光るディスプレイをただ眺めることでしかやりすごすことができなかった。Aの熱くなったまぶたを冷ますのに、目の前のぬるいコーヒーは十分過ぎるほど無力だった。
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by anydaisuki | 2005-06-10 23:49 | よしなしごと
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