|
「お聞きしますがあなたは何が問題だと思っているんですか。そう聞くと怒りだす人もいる。・・・要は何が問題なのかわかってないから、怒ってごまかすだけなんだよね。原因がわかってないと、ものごとは絶対に解決できないんだ。」 (村上龍『空港にて』(2005年、文春文庫)176頁) ・・・そうかな? そう聞いて怒るのは、何が問題かわかってないからじゃなく、何が問題かわかっているが故に、その問題を直視したくない、認めたくないから怒るんじゃないかな。 それに、定常的なシステムなら原因がわからないと解決しないかもしれないけど、流動性の高いシステム(この場合がほとんどだろうけど)なら、その瞬間におけるベターソリューションを投げかけるしか方法はないし、原因に遡って解決を図ることは不可能なはず。 いずれにせよ、原因もわからず、ベターソリューションも提示できないってのは、つまり救いようがない、ってことかしら。
by anydaisuki
| 2005-06-08 12:58
| 一日一書
|
ファン申請 |
||